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2010年 09月 14日

鮭のお話 Part 3

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鮭のお話なんですけど、チョット割り込みで・・・

今朝、6:00の気温です!
8月より、9月になってからの方が暑い!って言っていたら、一夜にして秋かい?
ま、これが通常なのね・・・
ドンドンと秋がやって来ることでしょうね・・・

で、本題です

シリーズ物をやっていた筈なのに、日がな毎日を送っていると、ブログもあちらこちらへと(反省)

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沖合に伸びた楕円の網、垣網(テアミ)の左右には違いが在ります
片方は運動場、もう片方が捕獲網
船はこの捕獲網をまたいでユックリと侵入し、手前から網をまくって追い込みます
それを巨大タモ+クレーンでガッポリと!



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港に着くと、素敵なオバサマ達が胴長でダイビング!(嘘)
ここをダンブルと呼んでいます
聞き慣れない"ダンブル?"漁師仲間全員に聞いても、答えは???
ダンブルドアーはハリポだし・・・???
英語のDumble ?かもね・・・無言?・・・
動力を持たない曳舟なんだろうね・・・? 勝手に想像し納得せざるを得ません・・・

漁師達は無意識にかなり高度な英語を引用します
きっと、遠洋やら何やらで頻繁に慣用英語使いとなっているみたいですが、こんな所も注意深く観察すると結構面白いのです

また、脱線・・・

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こうして荷揚げされた鮭が、この台で等級分けがされて行くのです

なかなか聞けない貴重なお話

漁師を経験しないと多分、誰も知らない事実

運搬に物凄く注意しているんですね、特に水温管理
鮭の値段はメスの方が高いですよね、イクラが取れますから
でも、ダンブルに氷を入れ過ぎて水温が3℃以下になると、新鮮な筋子イクラが!
逆に痛んでしまうのです(へぇ~ × 3)
約6℃で管理し運搬します
知床半島の先っぽから羅臼港までは鮭を積むと、潮にもよりますが40~50分は軽くかかりますから意外に温度管理は重要なのです

お気付きの方もいるかも知れませんが、この船アルミ船です(船体は低く、値段は高い!)
この中古船はウトロとか標津とかで発見する事が出来ます(あ、言っちゃった!内緒ね・・・)脱線
つまり、羅臼の鮭は高い!⇒ 儲かる ⇒ 新船建造 ⇒ 漁師モチベーション
の構造になる訳ですが、しかし!値が高いには納得の意味がある筈です

運搬や取扱、等級分けの手間が格段に掛っている事実
例えば、19tの船には一体何匹の鮭が積めるでしょうか・・・?
これ、答える人が一般人にいたらビックリ!
答えは「1万尾は積めます」、が、絶対に積みません
そう、先程の水温管理に問題があるからです
つまり、沢山獲れると数回に分けて、港と漁場を往復するのです
片道50分×回数の燃料!
Maxでも積載、約8000尾位しか積まないのね・・・だから、当然値が高い!
そして、オホーツクからの一番乗りの銀色の魚体、標津の方には本当に申し訳ない、地の利の益です

鮭の呼び名について

判っているようで、意外に知らない・・・(僕も含めて)多分、多くの人が・・・
鮭マス属を追いかけるFFマンなのに・・・やたら横文字でシッタカを決めつける人もいます(数人ね?)

でも、そうですよね・・・実に判りにくい・・・
まとめると、こうなっているからです

「英名と和名に違いがある」
  例 キングサーモン(ますのすけ)
    ピンクサーモン(からふとマス) etc・・・

「種類の名前と獲れる時期の呼称名」
  秋アジ(鮭)、銀、銀毛、トキ、メジカ、高価なケイジ(鮭児、若鮭など当て字が多い)など

こんなに呼び名があったら判る筈がない!(主婦の声)
知ってるよ~、当然(物知り顔のFFマン)

あ、そう・・・?白鮭よね・・・なんて言ったら・・・値が下がる・・・?
いやいや、そうとも言えません
やはり、それなりの個体差は呼び名でハッキリと違いがありますからね、要注意です

 本日のお勉強
食べるには、一般には当然オス(スーパーの安売りはイクラを取った後のメスと輸入品かな、多分)
少し高くても美味しいのは「メジカ」のオス(このイクラは粒がまだ小さく美味しくない)
ケイジ、選別していて熟練の漁師も偶に悩む個体がいます(メジカのメスにかなり似ている個体がいるのです)因みにバブル期に浜値でキロ¥16000也、3k×で浜値¥48000也
当然、市場価格で1尾10万円也!
この中にはきっと、数パーセントの割合でメジカのメスが入っている可能性が・・・(あ、嘘!?いや、何とも言えません、ごめんなさい、あくまで可能性ですから)

ま、要は簡単、お金持ちは都会のデパートでケイジを買うべし!(経済貢献)
美味しいのはオス!
仮にスーパーで安いサケでも、買うのはハラス部分にしましょう!
贈答品には是非、メジカのオスを!(必ずまた要求がある事を踏まえて・・・)

こんなに暴露したら・・・きっと、もう僕にはサケが来ないかも・・・

だから、釣に行くのです!

これ以上の、サケの生態やウンチク、ならびに学術的見解は「標津サーモン科学館」へ是非どうぞ!

なまら漁師の独り言でした・・・???

by ff1350m | 2010-09-14 08:19 | 番外編


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